生地の商用利用可/不可が分かる《人気ブランド/マリメッコ・リバティ・ミナペルホネン特徴まとめ》
生地を使ったハンドメイド品を販売する時は、まず作る前に「その布を使って作ったものを販売してよいのか」確認してから作る必要があります。
商用利用可 その生地を使って作った商品を販売することができる
商用利用不可 その生地を使って作った商品を販売することはできない
商用利用不可の場合は、メルカリなどフリマアプリや、フリーマーケット・イベント等を含め、その布を使って作ったものを販売することは禁止されています。
特にキャラクターや、デザイン性のある生地は、商用利用不可のものが多いので注意が必要です。
では、人気ブランド《マリメッコ・リバティ・ミナペルホネン》の生地について、まとめた特徴を紹介します。
商用利用できる場合も注意が必要
商用利用できる生地を使う場合にも、共通ルールとして、そのブランドの企業が生地を使って販売しているオリジナル商品と誤解を生まないよう明記が必要です。
- 商品名や商品説明にブランド名のみを書いてはいけない
- ポーチ・〇〇〇〇(ブランド名)生地使用
- ポーチ・〇〇〇〇(ブランド名)
- ブランドが販売している製品と誤解されないよう、そのブランド生地を使用して作ったということを確実に記載しなければならない
特にフリマサイトでは、これらのルールを守らず、ブランドが販売したオリジナル商品なのか、素人のハンドメイド品なのか、判別つかないものが多く出品されています。
ブランド名だけを記載した場合、公式商品だと誤解した人が買えばトラブルを生む可能性がありますのでルールは守りましょう!
シンプルでカラフルなケシの花をモチーフとしたUnikko(ウニッコ)シリーズを中心に、大人気のマリメッコ。
北欧フィンランドのライフスタイルブランドとして、生地だけでなくバッグや食器など、日常で使えるアイテムも豊富です。
Marimekko:北欧フィンランドのプリントテキスタイルメーカー
- 生地販売店:全国マリメッコ店舗、公式オンラインショップ含むネットショップ、ユザワヤ店舗など
- 人気柄:Unikko(ウニッコ)、PieniUnikko(ピエニウニッコ)
- 種類:コットン(カーテン向けの厚地もあり)など
- 横幅:140cm~155cm(生地により異なる・ワイド幅)
- 10cmあたりの購入価格:約700円~
マリメッコの生地は、お客様が個人で楽しんでいただたくために販売しております。
販売目的での二次加工品へ使用するものではありません。
Marimekko日本公式オンラインストア《Marimekko生地の使用について》より一部引用
マリメッコは商用利用できませんので、ご注意ください。
Libarty(リバティ)
小花柄を中心とした細かいデザインが豊富なリバティ生地。
定番柄のほか、春夏・秋冬と年2回限定生産するシーズン柄の新作コレクションは、人気を集めるとすぐに完売する生地も出てきます。
また、定番・シーズン柄のほか、ハローキティ・ピーターラビットとのコラボ生地は、大人可愛いデザインで人気があります。
リバティ生地は、種類が豊富なので、ベビー・子供服や通園通学グッズなどにもオススメです。
リバティ(Libarty):英国リバティ社が保有するプリントデザイン
- 生産国:メインは日本(国産)・輸入品もあり デザインはリバティ本社(イギリス・ロンドン)
- 生地販売店:公式オンラインショップ含むネットショップ、ユザワヤ店舗など
- 定番柄=エターナルコレクション(定期生産されるデザイン)
- 種類:コットン(薄地タナローン、ラミネート加工、帆布、キルティングなど)
- 横幅:日本産・約105cm~(生地の種類/産地により異なる)
- 10cmあたりの購入価格:350円前後~(楽天)
リバティ公式サイトでは商用利用に関する規定を確認できなかったため、筆者が利用しているネットショップ《 リバティプリントショップmerci 》より確認
- 商用利用可 サンリオ(ハローキティ・マイメロディ・リトルツインスターズ)、ピーターラビット以外のリバティプリント
- 商用利用不可 サンリオ(ハローキティ・マイメロディ・リトルツインスターズ)、ピーターラビット
- リバティプリントについてはシーズン柄・エターナル柄・別注柄なども商用利用可能です
リバティプリントショップmerci
《MERCIメルシー》 よくある質問より一部引用
リバティ生地は、サンリオ・ピーターラビットデザインのみ商用利用できませんが、それ以外の生地を使って作ったものを販売することはできます。
私もリバティ・タナローンを使って作ったスタイを販売していました
mina perhonen(ミナペルホネン)
高級生地につき、ハギレすら価値があるほど、すべてを無駄なく使いたいと思わせるミナペルホネン。
独創的でもトレンドに影響されないようなデザインに心奪われる方は多いのではないでしょうか。
特に、立体感のある刺繍が施されているテキスタイルは、手触りも楽しめるという特徴があり人気です。
mina perhonen:日本のファッションブランド
- 生地販売店:ミナペルホネン公式オンラインショップ、正規取扱店舗のみ ユザワヤなどの手芸ショップや、楽天・Amazonでの取り扱いなし
- 人気柄:tambourine(タンバリン)、choucho(蝶々)
- 種類:コットン、コットンリネンなど
- 横幅:約149cm~(生地により異なる・ワイド幅)
- 10cmあたりの購入価格:2,000円前後~
ミナ ペルホネンのファブリックを用いて作られた物を販売される時、それがミナ ペルホネンの製品ではないこと、コラボレートではないことを誤認なく伝わるようにしていただき、その上で、作られた物ならではの喜びや価値、魅力を、作り手の方から使い手の方へ、お伝えいただきたいのです。
それにより、使われる方にとっては、作られたその物の価値を知る機会にもなります。作られる皆様の、その物への想いは一つ一つ違う喜びを含んでいるでしょう。それを是非お伝えください。
そうする事で、皆様と、物作りの自由を共有し、暮らしの中で共存していきたいと思いました。
一部引用:mina perhonen公式サイト news(2018.10.30)
商用利用禁止から商用利用可に変わった・・?
少しややこしいので、経緯を以下にまとめました。
- 最初に「商用でのご使用をお断りいたします」とnewsで伝えた(ミナペルホネン製品との混同を懸念しての発言だった)
- 改めて発信した内容を見つめた
- お客様の行動として強制できることではないと感じてきた
- 「お断り」でなく「物作りの自由を共有し、暮らしの中で共存していきたい」という想いに変わった
- ミナペルホネンの生地を使っていること、ミナペルホネンの製品ではないこと、ミナペルホネンとのコラボではないことを誤認なく伝えることを条件に、商用利用を可能とした(前言撤回)
ミナペルホネンのファブリックは、販売店が限られています。また《高級生地》且つ《品切れになっている生地》も多いので、いつでも気軽に買えるものではありません。
フリマアプリなどを通してハギレを入手したり、生地合わせも楽しいのでパッチワークとして作品作りをしている方は多いと思います。
一方、ミナペルホネンの会社自体もハギレを大切にしていて、店舗や公式ショップでハギレを使ったパッチワークバッグや小物を自社商品として販売しています。
ミナペルホネンが販売している商品とはいえ、正直、知識がなければミナペルホネン製品か素人が作ったものか、公式タグを確認しない限り見分けがつきません。
先日、フリーマーケットでミナペルホネンの生地を使ったパッチワークのバッグを見つけました。
ステキなハンドメイド品だなーと思って眺めていたら、まさかの公式タグがありミナペルホネン正規商品でした・・!
このような懸念点がありますので、商用利用不可とするのは当然かと思います。
それにもかかわらず、前言撤回してまでお客さんと「物作りの自由を共有し、暮らしの中で共存」することにした企業の決断には、敬意を表します。
販売する際は、ミナペルホネンの想いが込められている販売ルールをしっかり守りましょう。
母にプレゼントした、サイドにミナペルホネンの人気生地タンバリンのハギレを贅沢に使用して作ったキルトのバッグです ♪
まとめ
以上、人気ブランド《マリメッコ・リバティ・ミナペルホネン》の生地について、まとめた特徴を紹介しました。
- Marimekko(マリメッコ) 商用利用不可
- Libarty(リバティ) 商用利用可
- mina perhonen(ミナペルホネン) 商用利用可
商用利用できるリバティとミナペルホネンにおいては、企業が販売している商品との誤認が生じないよう、販売の際は「生地を使用して作った」ことを必ず明記しましょう。
参考にしてくださいね。